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***アトランタからのメッセージ***
アトランタ主宰 小島武士⇒
 
 
 フラメンコでいちばん重要な要素はリズムです。そこには、楽譜にしたりマシーンでは再現できない「生きている人間の魂と、瞬間瞬間の肉体の鼓動」が脈打っています。
 フラメンコの「テクニックの習得」は全ての音楽の中でも最も難しいもののひとつです。最低でも10年からの年月を要します。

  難しいが故に,習得したテクニックをただ披露するだけでも「それなりの感動」を観客に与えることができます。

 そんな「テクニックを披露すればうける」という安易な考え方からショウビジネス化されていくうちに,足の動きを誇張したり,軽薄なリズム遊びや表面的な振り付けの面白さに気をとられたり,いかにも派手さを競うかのようになってしまいました。

 フラメンコのテクニックは「人の魂,その悲哀や苦悩,愛と憎しみ,ためらいも怒りもない無心で赤裸々な表現」のための「手段」であって「目的」ではありません。
 フラメンコでいちばん大事なことは,踊り、歌、ギターがお互いのコミュニケイションの中で各々が「自分自身のなかにどれだけ沈潜できるか」ということです。自分の内面の欲求から出てくる「こころ」の表現がなされていなければならないのです。

 フラメンコというと一般的に「カルメンがバラの花をくわえて踊っている姿」をイメージされる場合が多いようです。 フラメンコの踊りは、決して官能的な情熱を発散するものではありません。

 そして、フラメンコであるためには観客に媚びてはならないのです。

 フラメンコにおける完全な愉悦の瞬間は、、歌い手、ギターリストそして踊り手の、個々の肉体の鼓動から発せられるリズムがお互いに完璧にハーモニーし、そこにプラスアルファのエネルギーが生まれたときに訪れるのです。決して演唱者個人の名人芸の披露にあるのではありません。

 私たち“アトランタ”は、他のジャンルの音楽との安易な融合は避け、フラメンコの持つ「本来の姿(内面)」を,日本人の人生観,姿勢,習慣,信念、 つまり 「日本人の価値観」を通して追究していきたいと思っています。
 「フラメンコであるべき姿」を損なわず日本人のアイデンティティーをそこに加味することを目標としています。

  構成されるメンバーは、踊り、歌、ギターの各分野で十数年以上の実践を続けており、現在も各々がプロの演技者としてステージ活動を行っています。その実践活動の中で個々に「アトランタ」の掲げているモットーを習練し、グループで行う演技のとき、それまでの“成果”と新たな“錬磨”を続けているのです。

 「21世紀は心の時代」といわれています。
 今までの、ともすると技術優先(デジタル)に走りすぎた反省から、心(アナログ)を取り戻そうとしているのです。私たち「アトランタ」の舞台は、そんな意識を反映した一つの姿でありたいと思っています。

 自分自身の内部に入っていく真剣さ、それを自分のことのように一生懸命支えるバック、アルティスタが一丸となったときに生まれてくるプラスアルファのエネルギーを感じてくれればうれしく思います。

 アトランタのワンランク上の一生懸命さに触れ、「わたしも明日からがんばるぞ」という気になってもらえたとき、私たちは最高の喜びを感じるのです。